キャッシュフロー表は貯金の目的と目標を整理してくれる便利ツール!作り方を完全解説
キャッシュフロー表をつくるとどうなるのかな…
そこでこの記事では、『キャッシュフロー表を活用して人生の家計設計』をしていく方法を解説します。
この記事を読めば、『人生の家計設計ができ、漠然としたお金の不安を解消』することができます。
- キャッシュフロー表とは?
- キャッシュフロー表の作り方
キャッシュフロー表とは?
出典:日本FP協会
上記画像が「キャッシュフロー表」と呼ばれるものです。
キャッシュフロー表は、家計の収支とライフイベント表をもとに将来の家計状況を予測することが出来ます。
キャッシュフロー表をつくることで、現在の家計を改善してくれる道しるべになります。
そのためには、定期的に見直していくことが必要です。
キャッシュフロー表は以下の3つの表で構成されています。
- ライフイベント表
- 収支表
- バランスシート
なんだか、名前を見ただけでは難しいですよね。
次から順番に解説していきます。
ライフイベント表とは?
ライフイベント表には、家族構成や現在から未来までの年齢、ライフイベントとそれらにかかる費用を記入します。
出典:日本FP協会
将来の人生において、どんなイベントがあるのかを考えていくために、ライフイベント表を活用して具体化しましょう。
ライフイベント表を作成すると、今後必要になるお金を洗い出すことが出来ます。
そして、将来の計画を具体的にイメージすることができます。
収支表とは?
収支表には、年間の収入と支出を記入します。
収入から支出を差し引くことで、1年間に貯金できる金額がわかります。
出典:日本FP協会
収入と支出の書き方はこちらを参考にしてください!
バランスシートとは?
バランスシートとは、家計の資産や負債をまとめたものです。
出典:日本FP協会
この資産から負債を引いたものを純資産といいます。
家計簿だけでは、家計の全体像が見えにくいためバランスシートをつけることをおすすめします。
キャッシュフロー表の作り方
ここまででライフイベント、家計の収支、資産と負債を確認してきました。
これらをもとにキャッシュフロー表を作成していきましょう。
まずは、現在の状況を記入していきます。
- 家族構成と年齢
- ライフイベント
- 収入
- 支出
- 貯金残高
家族構成と年齢
現在の家族構成とそれぞれの年齢を記入していきます。
また将来のおおよその子供の人数を記入することで、現在の家計状況で良いのかを確認することも可能です。
ライフイベント
次に大きなライフイベントを記入していきましょう。
例えばライフイベントには以下があります。
- 結婚
- 出産
- 子供の教育
- 住宅取得
ライフイベントを記入すると、いつまでにいくら貯めるという具体的な目標が明確になります。
まずはこれらの大きなライフイベントの費用を確保することが大切です。
収入
次に収入を記入していきます。
2021年に経団連が発表した平均昇給率は1.8%です。
この平均昇給率を目安に将来の収入を埋めていきましょう。
出産や育児休暇、転職や退職などを織り込むことでより具体的なプランが出来上がります。
支出
次に、支出を記入していきます。
支出はライフステージによって、変化していきます。
令和2年の総務省「家計調査」では以下のように変化しています。
家計支出のライフステージごとの変化
単身世帯 | 2人以上世帯 | 年金生活の夫婦 | |
食費 | 27% | 29% | 29% |
住居費 | 14% | 6% | 6% |
水道光熱費 | 8% | 8% | 9% |
日用品 | 4% | 5% | 5% |
被服費 | 3% | 3% | 2% |
保険・医療費 | 5% | 5% | 7% |
交通・通信費 | 12% | 14% | 12% |
教育費 | 0% | 4% | 0% |
娯楽費 | 11% | 9% | 9% |
その他 | 16% | 17% | 21% |
特徴的な支出を赤色で表示しました。
単身世帯には以下のような特徴があります。
- 1人あたりの食費や住居費が大きい
- 娯楽費が多い
2人以上世帯には以下のような特徴があります。
- 交通・通信費が高い
- 教育費がかかる
年金生活の夫婦には以下のような特徴があります。
保険・医療費が高い
それぞれのライフステージによって支出バランスは変化します。
キャッシュフロー表を作る際に、これらを加味することで、より具体的な目標を立てることが出来ます^^
貯金残高
バランスシートから現在の貯金残高を記入します。
収入から支出を差し引き、前年の貯金残高に加えていきます。
この貯金残高が各ライフイベント時に目標貯金額に達しているかを確認しましょう。
まとめ:キャッシュフロー表は貯金の目的を整理してくれる便利ツール!計画的にお金を貯める
今回は以下の2つを解説しました。
- キャッシュフロー表とは?
- キャッシュフロー表の作り方
キャッシュフロー表とは?
家計の収支やライフイベントをもとに将来の家計状況を予測できます。
以下の3つの表が組み合わさっています。
- ライフイベント表
- 収支表
- バランスシート
キャッシュフロー表の作り方
- 現在の状況から将来の変化を加味して、記入する。
- 貯金残高が各ライフイベント時に達しているのかを確認する。
キャッシュフロー表を作って貯金計画を立ててみましょう